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5月, 2017の投稿を表示しています

gnuplotが使いたい! - BoWにGUIを導入

Bash on Windows (以下BoW) は事実上CUIのみのUbuntuなので, GUIアプリは使えない訳です. 大抵はそれで困らないけども, 科学計算の文脈では計算結果をgnuplotなりPythonなりでグラフにしたいので, フラストレーションが溜まります. それを解決する話. 1. とりあえずGUIを使えるようにする 1. VcXsrvをインストール: https://sourceforge.net/projects/vcxsrv/ からインストーラを落としてきて, いつも通り進めるだけです. 2. VcXsrvを起動 (いろいろ聞かれるかもしれませんがデフォルトでいいです) 3. BoWを起動して次のコマンドを実行 $ export DISPLAY=localhost:0.0 2. gnuplotでグラフ描画 以下の操作は上に続けて行ってください (BoWを再起動した場合は上の3をもう一度実行する必要があります. 第3節参照). 1. gnuplotをインストール $ sudo apt install gnuplot5 ※単なるgnuplotをインストールするとgnuplot 4.6が入りますが, gnuplot 5.0を使いましょう. 2. gnuplotを起動 $ gnuplot 3. グラフを描いてみる > plot sin(x) 4. 念のため. gnuplotを抜けてbashに戻るには > q または quit または exit を実行します. 5. デフォルトのターミナルをQtからwxtに変更する方法. まずgnuplotを起動した状態で > show loadpath を実行してgnuplotrcの場所を確認します. 私の場合, /usr/share/gnuplot5/gnuplot/5.0 でした. そこで (gnuplotを抜けてから) このディレクトリに移動すると, gnuplotrcが見つかります. $ cd /usr/share/gnuplot5/gnuplot/5.0 $ ls gnuplotrc ... (他は省略しました) そこで任意のエディタでこのファイルを開き, 任意の行 (最下段に加えるのがわかりやすいと

UbuntuのPDF編集ツールの使い方まとめ

PDFtkやpoppler-utilsに含まれるツールを使ってPDFを編集するコマンドのまとめです. 0. インストール sudo apt install pdftk sudo apt install poppler-utils UbuntuあるいはBash on Windowsならaptコマンドで一発. 1. PDFの文書情報の表示 pdfinfo (ファイル名) 2. PDFの分割と結合 pdftk (入力ファイル) cat (ページの指定) output (出力ファイル) ページ数の指定は1-12 14-endみたいな形で書けばよい. 入力ファイルを複数指定してページ数の指定を省略すればPDFの結合ができる. 3. PDFをJPEG/PNGに変換 pdftoppm [オプション] (入力ファイル名) (出力ファイル名の接頭辞) JPEGが欲しい場合-jpegを, PNGが欲しい場合-pngをオプションに指定する. デフォルトの解像度はDPI150で粗すぎるのでオプションで-r 300ないし-r 600を指定すべき. 白黒画像にしたい場合は-monoないし-grayを指定 (個人的には-grayのが好み). 複数ページのPDFを変換すると, 出力ファイルは (出力ファイル名の接頭辞)-1.jpg (出力ファイル名の接頭辞)-2.jpg みたいな形で生成される. 4. PDFからテキストを抽出 pdftotext (入力ファイル名) (出力ファイル名) 出力ファイルの文字コードはUTF-8, 改行コードはLF. 出力ファイル名は省略可能. 5. PDFから画像を抽出 pdfimages [オプション] (入力ファイル名) (出力ファイル名の接頭辞) オプションについて: -pngでPNG, -jでJPEG, -tiffでTIFF形式で出力される (オプションなしだとPPM形式) 6. PDFを回転 pdftk (入力ファイル名) cat 1-end(向き) output (出力ファイル名) 向きとしてはleft, right, downまたはnorth, east, west, southが使用可能. ※向きを指定する前にスペースを入れるとエラーになる. 関連ページ